支援学校卒業後の生活 親の役割 子供の人生


特に印象的だったことを2つ書きます。


お話をしてくださった方には3人のお子さんがあります。末子がダウン症の男の子でした。現在は35歳になっておられます。
 
長女さんに常々、下記のように話されていたそうです。
「良い人ができたら付き合うとき、最初に弟の話をして、相手の反応を見なさい。それにより、その人の育った環境や人柄が分かります。それがYちゃん(弟)から、優しくしてくれた貴方へのお礼(プレゼント)よ」

 

長女さんは、その通りにされたそうです。

弟さんの話を聞き、去った人もあるそうですが、現在の配偶者さんは、弟さんの話を聞いたとき「それだったら、僕がプール教えてあげる」と仰ったそうです。
現在、配偶者さんも、そのお子さんたちも、叔父さん(35歳のダウン症者)に、とても親切にしてくれるそうです。
 


余暇活動が大切とのことで、ある日、サッカー観戦に行ったそうです。
その時、前に座っている小学生たちが、試合を見ずに後ろを振り返り、息子さんをジロジロ見たのだそうです。

お話をしてくださった方は60代半ばになるそうですが、その小学生たちに向かって「前を向きなさい、前を向きなさい」と注意をしたそうです。
また、お友だち(60代と思います)のなかには、電車で息子さんを見て、コソコソ話しながら笑う高校生と戦っている人もあるそうです。
何歳になっても『卒業はありません』とのことでした。