ふしぎだね!?ダウン症のおともだち

≪2008年・小学校3年生≫

担任の先生から「『〇君が有香ちゃんは何なの?』と聞いてきたので、同級生に説明をしたい…』という旨の連絡を頂きました。

同級生への説明の仕方を考えるためにこの本を購入し、先生にも読んで頂きました。

 

その折に、私は先生に「同級生への説明は有香がいないところでして頂きたい」とお願いしました。まだ小学校3年生の有香の耳に『ダウン症』という言葉を聞かせたくなかったのです。

 

後日、先生から、「同級生にダウン症の説明をしたら、『有香ちゃんダウン症なん?』と有香ちゃんに直接聞く子が必ず出てくると思います。なので、今回の説明はやめておきたいと思います」と連絡を頂きました。

 

≪2009年10月15日・小学校4年生≫

先生からも母親からも、同級生に障がい名は伝えていません。

9月に先生から「みんな、有香ちゃんのことは大切にしないといけないと思っています」と、お聞きしました。

『ダウン症の有香ちゃん』ではなく、『これが有香ちゃん』と思ってくれているのではないかと思います。

 

≪2010年9月・小学校5年生≫

ある同級生が自分で『ダウン症』について検索したようで、お友達に説明する様子を見かけました。聞いたお友達は『だから何なん?』という感じでした。

 

結局、同級生に対して障害について話すことなく、小学校を卒業しました。

もちろん、同級生は入学直後から『有香ちゃんは自分たちとは少し違う』と感じていたと思います。