有香が3歳の頃、研究会で小学校の支援学級の先生のお話を伺いました。
その先生が「この子たちは料理などを通して学習しないと、机上の学習だけでは身に付きません」といようなことを仰いました。
その時『そこまで決めつけなくても…』と思いましたが、それは紛れもない事実でした!
経験して分かりましたが、机上の学習だけで身に着けさせるのは不可能に近いと思います。料理などの日常生活を通して、数字や演算の意味、使い方などを身につけて欲しいと願っています。
≪2013年4月4日・中学部2年生≫
春巻きを作りました。
材料を量って混ぜるところまでは順調にすすみました。
…作り方に「16等分する」と書いてありました。
母親「16等分って分かる?」
有香「分からん」
母親「だよね…」
具を半分に分け、それを又半分に分け、それを又半分に分け、それを又半分に分けたら、目分量で16等分になりますが、割り算の使い方を体験してもらうために、今回は量ることにしました。
風袋を引き、はかりのメモリを0にします。
具は343グラムありました。
これを16等分するにはどうしたら良いでしょう?
有香に考えてもらいます。
これがなかなか難しい…。
割り算を使い、16で割れば良いことを確認してから電卓で計算し、21グラムずつに分けることにしました。