~お友達への説明について~
お子さんそれぞれの環境などで違いはあるので必ずしも説明するのが良いのか、どこまでの内容での説明が良いのかはそれぞれ違いがあるので一例としてお読みください。
美憂のクラス環境
*いつも女の子の友達に囲まれている(困った時は助けてくれる)
*男の子が荒れていてクラス全体の状況が悪い
*ダウン症と知っている子もいる(テレビに出演した美憂を観ている)
*男の子1名から美憂に対しての暴言・暴力が続いた(頬をつねる・蹴る)私は美憂に「自分が言われて嫌なことは悔しくても言い返してはいけない」と言ってきました。 美憂は男の子に「なんか文句ある?」とだけ言ったそうです。
この男の子に対して担任・学年主任からの指導があったが暴言が続く
私からの説明(一時間)
*染色体の図を黒板に書き、皆との違いの説明
*1/1000の確立であり、病気ではなく特有の体質をもった説明
*小さいころから全ての事に練習を重ねここまで育ってきた説明
*体力や身体的に気にかける点の説明
*漢字テストを70点~90点とる為の努力の説明
*述べ10人ほどからの質問
質問の中に「こういうことはダウン症っていう名前なの?」と聞かれたので「そうです。でも説明の中にダウン症という言葉を使わなかったのはその言葉がからかいの言葉になってほしくなかったから」と伝えました。
*美憂が前に出て来て「頑張るからよろしくね!」とひとこと
最後に話を聞いた感想文を書いてもらいました。
子供たちは私が考えていたよりずっと真剣に耳を傾けてくれて女の子は涙を流してくれる子もいました。
感想文の中には
*美憂ちゃんはいつもニコニコしているから皆と同じ事をするのがこんなに大変だとは思わなかった
*話を聞いたから皆の接し方が変わると思うしもっと仲良くなれそう
*係を決める時に美憂ちゃんが優先されるのが今までずるいと思っていたけど話を聞いてそんな風に考えた自分が恥ずかしい
*これからも頑張ってほしい
*美憂ちゃんは頑張れるからすごいと思う
などの内容がありました。
その後・・・
*美憂の写真が掲載されている「すてきなダウン症」のカレンダーを希望者に配りました(ほぼ全員)
*美憂に暴言・暴力を使っていた男の子がそうじをしている美憂に「がんばってね!」と声をかけてくれたそうです
これには美憂も「びっくりだよ~」と言っていました(笑)
*担任の先生から「お母さんから話をしてもらう方が気持ちが伝わるのよ ありがとう!」と言われました
*保護者から「かわいいカレンダーありがとう」とメールをいただきました
私も皆さんに聞いてもらえたことで理解がふえたこと、よかった…と感じました。