失敗は怒らない

有香(5歳)をトイレの失敗のことで、厳しく怒りました。その夜、帰宅した父親に「お母さん、ライオンになった!」と訴えました。翌日には保育園の担任の先生全員に小声で「有香ちゃん、お母さんに怒られた!」と囁いたそうです。また、その日以来、毎日「お母さん怖くない。でも有香ちゃんがピー(おしっこ)したらお母さん怒るな~」としつこく繰り返します。私は怒りすぎたのでしょうか?


N先生(J大学教授)からのアドバイス
親にとっては『ちょっと怒った』ことでも、子どもにとっては大変なショックです。保育園で先生に訴えるのは、大人が嫌なことがあった時、人に話してすっきりするのと同じです。子どもも人に話してストレス解消しているのです。
『失敗』はこれからも何回もします。絶対に怒ってはなりません。失敗を怒ると、この先、失敗しそうなことに対して取り組まなくなります。
怒るのは、『自分を傷つける時と、他者に大きな迷惑をかける時だけ』です。日本のロケットだって何回も失敗しているじゃないですか…
『怒らないで!気を長く!!人間の修行をさせてもらっている。子どもに育てられている!!』と思ってください。 (2005.2.25)