子どもから試されていることを忘れない

5才のダウン症の女の子(有香)の質問に答えると、また質問をしてきて終われません。
例えば
有香「今日どこ行く?」
母親「保育園に行くよ」
有香「保育園行ってどうする?」
母親「保育園で遊ぶ」
有香「保育園で遊んでどうする?」
母親「夕方お母さんが迎えに行くよ」
有香「迎えに行ってどうする?」
こんな感じです。どれぐらい付き合ったら良いのでしょうか?また、どうやって終われば良いでしょうか?

 

N先生(J大学教授)からのアドバイス
時間の許す限り付き合ってください!私はいつも、地獄の果てまで付き合うように言っています。地獄かどうかはわかりませんが…。
時間の無い時は「お母さんはご飯の支度をするから、また後でね」と理由を言って中断すると良いと思います。
または、途中でお母さんが質問者になり、立場を逆転させることも良いと思います。
例えば子供が「保育園へ行ってどうする?」と聞いたら「遊ぶよ」ではなく「遊ぶよ。有香ちゃんはどんな遊びがしたい?」というふうにです。
また、子どもはこの時、『この親はどこまで自分に付き合うか?』を試していることも忘れてはなりません。
(2005.2.25)