有香が3歳の頃、言語聴覚士の先生に「英会話教室に通うのはどうでしょうか?」と質問しました。
先生の返答 (要約)
「日本語がしっかりする前に英語を習うと混乱すると思います」
先生のお話はもっともだと感じたので、それ以上深く考えることもなく時を過ごし、小学校に入学しました。
6月(小1)の授業参観で、とても印象に残る素敵なママを見かけました。
後日、その方は英会話教室をされていて、お子さん(小1)はすでに英語がペラペラ・・・と人づてに聞きました。
ある日、その方からお電話を頂き驚きました。
HP『YUKAのおもちゃ箱』をクラスメートのママから紹介されてご覧になったとのことでした。
有香は夏頃から「英語を習いたい!」と言うようになっていて、英語を『日本語とは違う言語』『外国人が話す言葉』として理解しているようでした。
お電話がきっかけとなり、英会話教室に入れて頂けることになりました。
英語を習いたいと言い始めた時期に、有香を理解してくださる先生に巡り合えたことを本当に有難く思いました。
日本語がしっかりする前に英語を習うのが難しい理由について、少し記したいと思います。
有香に日本語を教えることは、まずコミュニケーションの楽しさを教えることから始まりました。
『人と関わることは楽しい!』と思わなければ、話したいという気持ちにならないそうです。
例えば色を教える時、これは『赤』これは『黄』と教えても、『色』という概念が無ければ理解することは難しいと思います。
りんごを指して『赤』と言っても、子どもが『りんご』だと思っていたら通用しません。
りんごは『りんご』であり『果物』であり、また『デザート』と呼ばれることもあります。
場合によっては「これ食べる?」と、代名詞で呼ばれることもあります。
また別の例として、子どもに大きさの『大・小』を教える時、犬の絵カードを見せるとします。
大きい犬の絵カードを指して「大きい」、小さい犬の絵カードを指して「小さい」と言っても、子どもにとって両方が単に『犬』に見えたなら、いくら「大きい」「小さい」と教えても意味が通じません。
日本語の理解が乏しい時期に、
日本語では「りんご」だけど英語では「apple」と教え始めていたら、教える先生にも有香にも大変なエネルギーが必要であったと思います。
日本語にある程度不自由がなくなった時期であれば
「赤の英語はred」
「鉛筆の英語はpencil」
「熊の英語はbear」
で理解してくれます。