言葉の発達と理解力

大学の先生のお話

 

【ことばの発達が良好な子】
言語の理解が良いと思われがちだが、十分に理解していない。
うなずきで曖昧にする。

 

【ことばの発達の遅い子】

言語の理解も不十分なため、がんこになりやすい。

 

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話すことと理解力は違います。例えば、このようなことがありました。

『ぞう』を知っているけど「鼻の長い動物は?」と聞かれると答えられない。

『りんご』を知っているけど「赤くて丸い果物は?」と聞かれると答えられない。

『6時半』は分かるけど、6時半がいつ頃なのか分からない。

『月・火・水・木・金・土・日』を知っているけど、「一週間は何日?」と聞かれると分からない。

「木曜日はピアノ」と口にするけど、木曜日がいつくるのか分からない。

『春・夏・秋・冬』を知っているけど、「秋の次は?」と聞かれると分からない。

「24時間」と口にするので、「一日は何時間?」と聞くと分からない。
言葉をぺらぺら話しても『理解している』とは限りません。
言葉の発達が遅くても『理解していない』と決めつけるのも良くないと思います。
内面の理解力は外からは伺い知ることができません。