ホーム>読み書き計算の準備教材>単語には意味があると気づかせるために
ひらがなが読めるようになってから半年ほど過ぎても、単語に意味があると気づかないようでした。
『りんご』と書いてある文字を「りんご」と読んでも、それが果物のりんごと結びつかないのです。
そこで、単語の意味を理解させるための教材を作りました。
文字が読めたらすぐに本が読める…というわけではなさそうです。
紙コップ ミニチュアの果物など
紙コップにミニチュアの名称を書く
例1
紙コップに書いてある単語と同じミニチュアを、紙コップの上に置いてもらいましょう。
言葉がけに工夫して、楽しみながらやることが大切だと思います。
例2
めろんと書いてある紙コップの中に、子供の注意を引きながら、メロンを入れます。
2個の紙コップをぐるぐると動かして、メロンの入っているコップを当ててもらいましょう。
何度も繰り返すと、めろんという文字が、果物のメロンを示していると気づきます。
二つで分かるようになれば、数を増やしましょう。
例3
紙コップに名称を書いていない物をまぜたりするのも良いでしょう。
ある日、駐車場の出入り口の道路に書いてあるとまれという文字を見た有香が「とまれ?」と不思議そうに口にし、はっとした表情を浮かべました。とまれという文字が、自分に対して『とまれ』と言っていることに気づいたのです。単語には意味があると理解した瞬間でした。
それから、保育園の下駄箱に貼ってあるお友達の名前を読むようになりました。名前を形(ひらがなが並んだ形)で識別していましたが、読めば良いと気づいたようです。有香はこの遊びにより、単語には意味があると気づきました。