セルフ・アドボガシー スキル


≪平成29年6月16日≫

日本小児神経学会学術集会の「市民公開講座」の「ダウン症者の認知特性と急激退行の病態を考える」というシンポジウムに参加しました。印象に残った部分を記録します。
 
「セルフ・アドボカシー」で検索すると「知的障害者」が自らの権利を擁護することを目的として、本人の手によって組織化される活動の総称である。
と、書かれています。
 
文字にすると何だか難しいですが、
 ・自分らしさを発揮する
 ・自らの権利を護り行使する力を育む
ということが必要だそうです。
 
自分らしさを発揮するには、自分をよく知る必要があるそうです。
ダウン症者が自分自身をどれぐらい理解しているかを知る一つの方法として、
私は…に続く言葉を書いてもらうと良いそうです。
 
 「私は肉が好きです」
 「私は○○が好きです」
 「私は▼▼が好きです」
 「私は◆◆が好きです」


のように、好きなことばかり書く場合は、ぼんやりとした自分を描いている…と、捉えるそうです。ダウン症者には自分自身を多面的に捉えることが難しいそうです。
 
 「私は…進路の話」
 「私は…苦手な話」


などができれば、自分自身の「多面性」の理解がある程度出来ていると考えられるようです。
 
自分らしさを発揮するためには、自分自身の「多面性」の理解が必要で、自分自身の「多面性」を理解するためには、6歳以上の言語能力がないと難しい…とのことでした。