発達科学部の先生の講演会


母の存在は重要

Winnicott.D.W.

「子どもなど存在しない。存在するのは母と子のユニットである」 

 ※子どもなど存在しない → 子供が単体で存在しない


お母さんが親としてどう生きてゆくか
子どもをどう捉え、どう生きてゆくか
お母さんの人生をこの先どうしてゆくか

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母親の肝の据わり方で子どもは変わる


『努力する道がある』ことを知る(気づく) → 子どもへの希望を見出す → 子どもが必ず成長する

小さいことを大きく捉えたら次の一歩が早く来る

小さい変化を認められないと次の一歩もなかなか来ない

子どもが知的障害児であることを認知するまでの紆余曲折

鑪 幹八郎(たたら みきはちろう)先生 1963年


親自身の苦悩、不安、絶望

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何とか現状を打開しようとする数々の努力

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同胞が発見

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知的障害児としての子どもがいることへの本格的努力

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努力することのできる道を知ることによって、これまでの苦悩と絶望の種であった子どもへの希望を見出す

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親自身の人格的成長

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これらの喜びや感謝を、未だに悩み苦しんでいる人々に知らせるために努力していく

(障害のある)子どもによる母親の変化

久保更絋章先生 1980年


1 生きることの意味
この子によって生きる意味を教えられた。
一生の生きる指針を与えられた。


2 他者への共感

同じ立ち場にある人の気持ちが痛いほどわかるようになった。
比較したり、競争したりすることの愚かさ、空しさを教えられた。
同じような子ども、お年寄り、身体の不自由な人に思いやりの気持ちが強くなった。


3 周囲の変化
親戚の人が変わった。
ほんの小さな成長をも、家族ぐるみで喜び合えるようになった。

乳幼児と母親(養育者)との人間関係

Bowlby.J.

乳幼児と母親、またはそれにかわる養育者との人間関係が、親密かつ持続的で、しかも両者が満足と幸福感に満たされてるような状態が精神的健康の基本である。

 

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(講師の言葉)

子供には人生の初期にこれを味合わせて育ててあげる。
母親もこれを味わうことが後の人生を彩る。