ダウン症のある息子に背中を押されて


YKKグループ特例子会社YKK六甲株式会社、代表取締役社長


【印象的に残った話】

父親の仕事は傷ついた母親を愛情深く見守ること。必ず父親の出番がある。それまでは一生懸命働く。

26年前からアメリカはバリアフリー、日本はまだまだ。

真正面から向かい合う。愛されない人(子供)は他人を愛せない。

障がいの生きづらさは選択の幅が狭いこと。自己決定出来ることが狭い。

知的能力と社会で働く職務遂行能力は同じではない。

障がいについて本人が理解するならば早めに伝えた方がよい。

努力が足りなくて出来ないのか、障がいのために出来ないのかが分かる。自己決定出来ることが増える。

親だけで生涯を支えることは出来ない。障がいを持つ人が住みやすい世の中は誰もが住みよい世の中。

 
 【配布された資料からの抜粋】

障がいのある人は働けないのではなく、働く場の少ないことが障がいのある人を働けなくしているという状況がございます。

家庭や学校でのしつけが基本ですが、知的能力よりも社会適応能力が大切だと思います。
また、企業就労とはどんなものかを知ることも必要です。


この子を残して死ねないというのが障がいのある家族を持つ親の共通の思いです。
ライフステージに合わせた支援というのは、彼らが地域で働き、地域で暮らし、ある年齢になれば「お父さん、お母さん、長い間ご苦労様でした。後は地域で支えます」というような社会です。
そんな地域社会の実現を願って止みません。


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この社長さん息子さんはホームヘルパー2級を取って、毎日アタッシュケースを持って通勤していらっしゃいます。
新人ヘルパーさんに、仕事のやり方、トイレ掃除の仕方などの指導もされます。(2008年現在)