自己コントロール力を高めるための動作法


講演会では実技が多くありました。印象に残ったことを少し記したいと思います。


実技1 
①4人一組になり、各々の人と、自分の名前を名乗りながら握手をする。
②4人の中の一人が目をつぶる。他の3人は、順番に名前を名乗りながら、目をつぶった人と握手する。
③3人の中の一人が、無言で、目をつぶった人と握手する。
④目をつぶった人は、最後に握手をしたのが誰かを当てる。

目をつぶって握手した人が誰なのかを当てるのは、とても難しかったです。掌に神経を集中させる必要がありました。
日常生活で私たち(健常者)は、手の感覚を重要視していないことが分かりました。繊細な子どもたちの感覚は、私たちが意識を集中させたぐらいに敏感なのだそうです。


実技2
①二人一組になり、一人がスクリーン(大画面)に背中を向けて座る。もう一人が、その人の背中を、スクリーンに映し出された「気持ち」に従って手で触れる。
②一つ目の気持ちは「あなたのことが嫌いです」
③二つ目の気持ちは「あなたはいつも頑張っている。おつかれさまです」
④講師が、一つ目の気持ちと、二つ目の気持ちと、どちらが心地よかったか挙手を促す。
⑤60人ほどいた参加者の中で、一つ目の気持ちが心地よかったと手を上げた人は0人。

100パーセントの確立で伝わるノンバーバルコミュニケーション。その威力に驚きました。
言葉にしなくても動作で、繊細な子どもには、親の気持ちがダイレクトに伝わっているんですね。


実技は6までありました。
実技を通して、はじまりとおわり(見通し)を伝える必要性、リリース(離れるとき)がいかに大切で重要なのかが分かりました。
とてもためになる、素晴らしい講演会でした。


夜、講演会で体験した実技を有香を相手に試しました。
実技2では、「(触れ方は)二つ目の方が良い。一つ目は嫌な感じがする」と答えました。
また、実技6(記事では省略)では、身体から手を離す際に、いきなり離すのではなく、「離します」と声をかけてから離す方が良いと答えました。

子どもに触れるときは『マシュマロがつぶれないぐらいの力』が良いそうです。